コピック・インク補充やお手入れ、メンテナンスのあれこれ話
コピックは実は使い捨てではありません。
メンテナンスすると何度でも、いつまでも使える、とてもエコな画材なのです。
今回は、簡単にできるメンテナンスあれこれを解説させていただきます。
インクの補充
コピックのインクは、なんと! 補充できます。(盛り上げないといけない気がしまして、大げさな言い方ですいません)
補充のためにはインクが切れたコピックと同じ番号の別売インク、その名もバリオスインクを買ってくる必要があります。
こう言う奴です。
一本のお値段は380円(税別)で25cc入っております。
補充できる回数は、チャオ・スケッチ・クラシック・ワイド(このブログでは未紹介、とても幅広いブロードニブのタイプです)どれに補充するかで変わってきますが、公式サイトに記載ありますので、その記載部分のスクショとリンクを貼っておきますね。
コピック(公式サイト)
https://copic.jp/product/variousink/
これを買ってこれば、描けなくなったコピックにインクを補充できて、また使えるようになるのです。
ではやり方の解説させていただきます。
公式なやり方は、写真のように、バリオスインクの先をブロードニブの先にくっつけて、ちょっとずつちょっとずつ染み込ませるように入れていくというものです。
正直このやり方だと、どのくらいの量が入ったかわかりづらいんですが、
入れる前に、入れたい量のあたりに爪を当てておいて、どのくらい入ったか確認しつつ入れると入れすぎにはならないでしょう。爪の代わりに輪ゴム巻いておくとかも有効です。
1メモリは1㏄(1ml)です。
拡大しまして、こうやってメモリのすぐ下を爪で押さえます。入れるたびにちらちらとラインを確認して、押さえた部分に水位が来れば「必要分入った」となります。
これではちょっとずつしか入らないので、とても時間がかかってしまいます。
そこで、私の方から提案させていただくのは、
「シリンジ」
というアイテムを使った補充方法です。
バリオスインク補充にちょうどいいんじゃないかなということで、ハンズで売ってるシリンジはどうでしょうか。
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月6日
以前あったブースターは尖っていて危険かつ手に入らなくなってますが、こちらは普通に買えるので、正確な量を測って補充したい方向けです。手順は以下ツイートへ#コピック #コピック会議 pic.twitter.com/Dkt5wtyXZM
以前したツイートにやり方を記載しましたので張り付けておきます
#コピック #コピック会議
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月6日
補充インクの目安は2枚目(引用 コピック公式 : https://t.co/WG6TXxWoSy )をご参照ください。シリンジは5mlのもあります。
また、尖っていないとはいえ針は危ないのでくれぐれも気をつけて使用をお願いします。
注意点もお読みの上、おためしあれhttps://t.co/WG6TXxWoSy pic.twitter.com/SNsMoChqvV
バリオスインクからブロードニブに直接染み込ませる方法だと時間もかかるうえに、入った量が分からないのが難点ですが、シリンジを使うと、入れたい量を正確に測って入れることができます。ニブを外したりキャップ外したりで手間はありますが、有効な方法です。
ちなみに、インクを補充する際の注意点は以下です。
追記 : インク補充の注意点について描きました。
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月7日
中わたにインクを補充したほうがいい理由はこういうことなのです。考えられる原因はこれだけではないのですが、これだけでも「(ボタッ)あっ。。。」っていう事故をいくらか減らせます。#コピック #コピック会議 pic.twitter.com/XVu9LwbFSy
インクは中綿に収まっているのがベストです。 中綿の筒の外側にインクが漏れていると、インクをとどめるものがないので、キャップを外すとインクが落ちてきやすいのです。 ここは補充をするうえで最も注意しない解けないことですね。
実はですけど、ちょっと前までは「ブースター」っていう、バリオスインクの口に直接つける補充用のアイテムがありました。
現在では廃盤となってしまい、これを使って補充をしていた方からは落胆の声が漏れていましたが、要するにアイデアとしては「バリオスインクのボトル自体をシリンジ化する」と言うものです。
#コピック #コピック会議
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月6日
ちなみにブースターとは、画像のようにバリオスインクに直接つけてインクの補充ができるアイテムだったんですが、残念ながら廃番品となりました。
これに比べるとシリンジは手順が増えてしまう難点があるのですが、じっくりじわじわニブから染み込ませるよりは早いです。 pic.twitter.com/2cYy0q3ndJ
結構針先がとがっていて、痛そうですが、この構造も中綿の奥にしっかりインクを補充するうえで考えられたつくりでしょう。
もう生産していませんので、偶然見かけたらひとセットだけでもゲットしておくことをお勧めします。
ニブのクリーニング
これはあまりほかの人がやってるとは聞かないニブのクリーニング方法です。
特にブラシニブは、インクのアルコールの揮発が激しいため、ネバッとした染料の塊が付きやすいのです。そのまま塗ると、「こんなはずじゃなかったのに・・・」という結果になるでしょう。。。
それを解消するのに行うクリーニングの動画と解説をツイッターにアップしました。以下に張り付けます。
コピックのブラシニブに染料がこびりついている時のクリーニング方を動画にしてみました。
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月23日
撮りながらで緊張してしまい、ツルツル滑っているのは無いものとして見ていただけるとありがたいです。。。
やるときのポイントはツイートにぶら下げます。#コピック #コピック会議 pic.twitter.com/nVP2KGb2bN
やり方はシンプルです。 染料がこびりついたブラシニブを本体から取り外し、それをアルコールを染み込ませたティッシュで揉むようにふき取っていくのです。
これをやっておくと、よっぽど深くこびりついていない限りはうまく取れます。
手順は画像に書きました。
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年6月23日
一番注意しないといけないのは、ブラシニブの先を取ってしまわないように、ピンセットで芯も挟むようにつまんで本体から抜くこと。芯も折らないように。
壊してしまっては本末転倒なので💦
うまくクリーニング出来ればブラシの延命が出来ます。#コピック #コピック会議 pic.twitter.com/CF7Cb7QOGg
ブラシを本体から外す時と、ティッシュにくるんで揉むときに注意しないといけないのは、
ブラシニブそのものを壊してしまわないように注意すること
です。
ブラシニブはほかのニブと違い、二つの部品に分かれるような作りになっています。
これによって多彩な表現ができるようになっています。
クリーニングするうえでの注意点をご理解いただくうえでもぜひ知っておいていただきたいので、以下にコピック全体の構造について解説したツイートを張り付けさせていただきます。
解説するために、もう使わなくなった色のコピックオリジナルを、洗浄して別色を入れられるようにするために分解していますが、分解するのかなり大変なのと、失敗すると壊れかねないので、皆さんはあんまりマネしないように!
#コピック #コピック会議
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年5月28日
コピックの作りとブラシの構造について解説をしてみます。
特にブロードニブとブラシニブの構造による塗れ方は知っておくとプラスになると思います。
ブロードニブは硬くて変形しないので変化はつきづらく、ブラシニブは柔らかく、押し付けたり撫でたりで変化がつけやすい pic.twitter.com/bFpkkEDpGa
ブラシニブの先端はスポンジ状のため、アルコールが飛んで染料がたまりやすいです。たまにアルコールを浸したティッシュで掃除すると戻りますが、強くやると図のように取れてしまい、交換して新しくする必要があります。
— ゆうす湖♨️ (@yousko_2nd) 2019年5月28日
ブラシ先は、パーツが売っていて交換が可能です。#コピック #コピック会議 pic.twitter.com/XOdcLaVreR
この一連のツイートは、ブラシのクリーニングについてつぶやく前の段階でしていたものなので、ツイート的な順番は前後していますが、 この方が良いと考えこうさせていただきました。
まとめ
以上、解説をさせていただきましたが、コピックはメンテナンスをきちんとすれば末永く使える画材です。
「13年前のコピックがまだ使えた」
というような声も以前聴いたことがあります。
また、今回はご紹介していませんが、ブラシもカスタマイズすることができ、形状が違うニブに取り換えて違う表現にもチャレンジできます。
コピックは、大切に使ってあげればちゃんと答えてくれる画材なので、皆さんもぜひ、大切に使ってみてくださいね。