コピックって何?
塗り方のコツとか色の選び方など、具体的な使い方の前に、
「コピックって聞いたことあるけど一体何?」
っていう方のためにコピックについて書いてみたいと思います。
コピックとは?
.Too マーカープロダクツさんという会社が作っている、1本で2種類のペン先が使えるアルコールインクのカラーマーカーです。紙にイラスト描いて色を付けるための、
つまり「ペンタイプの画材」です。
全358色もあり、おそらく日本で手に入るマーカーでは一番色数が多いマーカーではないでしょうか。
(引用元 https://copic.jp)
どんな種類がある?
実はコピックには種類が3種類あります(他にもあるのですが、今回はこの3種類で)。
写真上から
四角くて角ばったデザインのコピッククラシック
楕円柱の形のコピックスケッチ
円柱でころころ転がっていきそうな感じのものコピックチャオ
というふうになっています。
それぞれ見ていきましょう。
・コピッククラシック
角ばったデザインが印象的のコピッククラシックは、実はコピックの中では一番歴史が古いものになります。今ではコピッククラシックと呼ばれていますが、一番最初にコピックとして販売されたのはこのコでした。
着いているペン先(コピックではこのペン先を「ニブ」と呼びます )は教科書に赤線ひいたりするマーカーのようなものと、ちょっと固めで細いニブの2種類です。
もともとはプロダクトデザインといって、企業が製品を作る前にデザインを考える段階で、紙にコピーしたデザインに色を付けるために「コピーのトナーを溶かさないもの」というコンセプトで作られたプロダクトデザイナー用のもので、今みたいなイラストを描くためのものではなかったんですね。(レーザープリンタでコピーされた線は本当に溶けないです)
プロダクトデザイン向けですが、あえてクラシックを使ってすごいイラストを描いている人もいます。機会があればいずれブログでも紹介させていただきたいと思います。
・コピックスケッチ
楕円の形が手になじむ感じのコピックスケッチは、コピッククラシックをイラスト向けにしようという形で作られたもので、イラストを描くうえで使いやすいペン先が付いています。
片方はクラシックと同じですがややクラシックより幅が細いニブと、もう一方は色が塗りやすい筆のような形のブラシニブになっています。
コピック使いがコピックって言った場合、だいたいこれのことを言っています。
多くの漫画家さんやイラストレーターさんが使っているのもこのコピックスケッチです。
・コピックチャオ
最後にコピックチャオ。円柱で転がってしまいそうな(転がらないよう突起があります)印象のコピックです。
コピックシリーズの中では一番最後に出たコピックで、これから初めてコピックを使う人のためのエントリーモデルとして発売されました。
特徴はほぼコピックスケッチと同じなのですが、ペン自体が他の物より細くてキャップに色の番号が書いていないのが特徴です。
コピックスケッチに比べて細いため、複数本手に持って、持ち替えて塗るのに適しています。
つまり塗るのと逆の手がこういう風になるって事ですw
また、かさばらないため、持ち運びもしやすいです。
以上が3種類のコピックの特徴となります。 付け加えるなら、3種類のコピックはそれぞれ販売されている色の数が違います。コピックスケッチが最大358色、コピッククラシックは全214色、コピックチャオが全180色となっています。3種類に共通の色もあれば、スケッチでしか出ていない色もあります。
お値段はクラシックとスケッチが380円(税別)、チャオが250円(税別)となっています。全色揃えたい!というワイルドな方は、是非スケッチから買い始めていただいた方がいいでしょう。
コピックの良いところ
・面倒な準備が要らない
僕は前にカラーインクを使っていて、紙が縮まないようにあらかじめ水で濡らして板に張り付ける「水張り」という作業をやらないといけなかったんですが、コピックはその必要がないので、水を用意したり筆を洗ったりといったのが嫌いなめんどくさがりな人に向いてる画材と言えます。
・すぐ乾くので仕上がりが早い
インクがアルコールなので、数秒で塗ったアルコール分が蒸発して、仕上がりがすぐ分かるっていうのがポイントです。たくさん色を塗らない簡単なイラストなら「あっ」という間に完成!というのも魅力です。
・画材屋さんだいたいならどこでも売っている
人気のある画材なので、だいたいどの画材屋さんでも置いています。(よっぽど小さい画材屋さんだとない場合もありますが。。。)
画材は無くなった時にすぐに買えるかどうか、と言うのがとても大事で、遠くまで行かないと買えないような画材だとそれだけでマイナスポイントと言えますが、コピックは取り寄せないと買えないっていうこともなく、某森林の通販でも買えるので手に入らなくて困る、ということはないです。
・繰り返し使える
たまにインクがなくなったコピックを捨ててしまうという方がいらっしゃると聞くのですが、実はコピックはバリオスインクという詰め替えインクが存在します。(バリオスインクとその詰め替え方に関してはこちらの記事で触れています→ https://yous-copic.hatenablog.com/entry/2019/07/14/025351)詰め替える事で何度も使えるようになっているので初めこそちょっと高いかなって思っても、使い続けるとランニングコストは安くなるように考えられている画材です。
追記:どうも「コピック 捨て方」といったワードで検索されてらっしゃる方がいるようですが、もしこの記事にたどり着いてここまでお読みいただけたなら、絶対に捨てないで、繰り返し大事に使ってあげてくださいね! いやそれでも捨てる!とおっしゃる方は、扱いとしては不燃ゴミの分類に入りますので、地域ごとに決まった所定の日に分類して捨ててください。
プラスαで。。。実際に描いていく上での利点として、
・使っている人が多いため手本にできる人がたくさん居たり、また教則本やメイキング本などの種類がたくさんある
プロアマ関係なく、コピックを使ってイラストを描いている人が本当に多く、ちょっと探せば塗り方を解説してくれるブログやYoutubeなどの動画、TwitterなどSNSを利用してそういう発信をしている作家さんを簡単に見つけることができます。デジタルが主流な時代であってこれは大変すごいことです。
Twitterですと、コピック会議さん( https://twitter.com/copicwe )というアカウントをフォローしていただくか、もしくは「#コピック会議」「#コピック」というタグを是非検索してみてください。コピックに関するいろんな塗り方・情報をプロアマ関係なくいろんな人が発信していて、知りたい情報や自分の好みの塗りをする作家さんがすぐ見つかりますよ♪
最後に
今回はまず「コピックとは?」をコピックの製品的特徴の面から書いてみました。
今の時代はパソコンで描くデジタルイラストが主流で、紙に絵を描こうと思う人がなかなかいないんじゃないかなと思います。「それでもやってみたいな」って思う人がいたら、前章で書いた理由からコピックはすごいおすすめです。
手軽に温かみの感じられる世界でたった一つのイラストを描くことができますよ。
今回は導入という事でかなりコピックについて書いてしまいましたが、別に僕はコピックの中の人というわけではなく、あくまでコピックに魅せられた絵描きの一人です。記事を読んでくれる人に少しでもコピックが面白いなと思ってもらえるよう、またこんな塗り方あったのかって思ってもらえるようなことを頑張って書いていこうと思いますのでよろしくお願いします😌
ここまでお読みいただきありがとうございました😊