コピックのすすめ

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コピック・#いいねの数だけ推し色を語る・まとめ

 

はじめに

 

理屈っぽいことが続いたので、今回は一旦息抜き回として、以前Twitterで「#いいねの数だけ推し色を語る」のタグで呟いた色のまとめをやろうと思います。

 

小ネタ込みで語ったので文字数が足らず、語り足りない部分があるので、こっちなら思う存分語れるw

 

 

 ちなみに「#いいねされた数だけ推し色を語る」のタグとは別にコピックに限ったことではないんですけど(水彩とかカラーインクとか)、色数がやたら多いコピックにぴったりだったのでやってみたら、他にもやってる人多かったのが面白かったです。

 

 

YR30 Macadamia nat

 

 

私の激推しの色です。 これは絶対一本買ってかつバリオスインクも常備しておいてください。そのレベルですごい使いやすい色です。

 

コピックは光を表現するのには「なるべく色を付けない(紙の白地を利用する)」っていうのが重要ですが、色味のある光源を決めて光に色を付けたい、そういうときにすごく重宝します。

薄い色って案外使わないよな〜、、、とコピックを使い初めは思ってしまいがちなんですが、ぜひこの色で色々試してみてください。

 

 

 

BV31 Pale Lavebder

 

 

 

 こちらも激推しの色。 考えたら推し色を語るんですから、どの色も”推し”なの当たり前なんですけけどねw

 

個人的な意見なんですけど、白いものの影はBV31(もしくはBV系やV系の青味がかった薄い色)を使うと清涼感が出ます。 N系統とかC系統でも全然オッケーなんですが、この辺りは物の質感とか、自分が仕上げたいイラストの仕上がり具合と相談です。

 

ちなみになんですけど、先に紹介したYR30とBV31は補色関係(つまり真反対の色)にあります。

 

 

 

BG70 Ocean Mist

 

 

キャラの白眼のためにあると言っても大げさではない色です。人間の目は「白目」と言いつつ全然「白」はないのです。紙の地の色を使うのも手なのですが、光が降り注ぐような中にいるキャラの白目の色と、影の中にいるキャラの白目の色はちがいますし、変化を持たせた方が、説得力が出ますよね。そういう変化の1つ、としてストックに加えておいていい色だと思います。お好みでどうぞ。

 

 

 

Y32 Cashimere

 

 

Y系統の中では一番好きな色です。Y35とY38はかなり黄色味が強くなります。クリーミーで自分好みの黄色で、本当によく使います。

 現状でY30っていう色が無いので、0番で薄めて使っておりますが、コピックは存在しない色を自分でインクを混ぜて作ることができます。 なかなか色と色を混ぜるのも難しいのですけど、単純に色を薄めるだけでもすごく使いやすい色になったりします。 0番で薄めるのはテクニックとして覚えてもらっておいて差し支えないと思います。

Y30が出てくれるのを待ってます!(トゥーさんに目配せ)

 

 

 

B32 Pale Blue

 

 

B系統の中では最も美しい色と思ってるのがこのB32。耐光性の観点から言えばどうしても儚いんですけど、それでも使いたい。Gパン描くのにどうしてもいるので、手放せないです。

 

B32からB39はB系統の中でもすごく「青らしい青」と言えます。青の中で始めに買う色、そして揃えるラインとしてはまずB32〜39は候補に入れておいて良い色です。

 

 

 

YG91 Putty

 

 

「濃さが同じ」に関して念のため補足すると、コピックはだいたい色の濃度の定規みたいなものが決まってて、それに沿って色作られてるんですね。

 

これ話し出すと長くなりそうなので今回は置いておきますけど、色の番号で判別も出来ますし、目で見る意外に簡単に濃さを判別する裏技だけお伝えしておきます。塗った色を写メに撮って、編集でモノトーンにしてみてください。色味が飛んで同じ色に見えたらだいたい同じ濃さとして扱っていいと思います。

 濃さが分かっていると、自分が注目させたいところを際立たせたいとか、そういうときに色選びの指針になります。

 

 

E70 Ash Rose

 

これも絶対おすすめ。こんな使いやすい色あるのかってくらい毎回使ってる色ですね。リアリティを追求すると、リアルの人物の肌の影の色はE70番台に近い色してます。電車とかで目が合わない程度に観察してみてください、目があったら軽く会釈などしておくと気まずくはないかとw

 

冗談抜きに、絵を描くうえでは観察は大事です。描きたいものの色形を良く観察してみてくださいね。

 

 

G20 Wax White 

 

 

どの系統でも同じなんですけど、20、30、40、60、70とか、一の位が0の色はほんと使い回しが良いです。

 

薄い色なのであんまり使わないかも、、、って買わないのはすごくもったいない❗️

 

薄い色は色を馴染ませたいとき、あるいは色を抜きたいときにある意味濃い色から見たときに0番の代わりとして使える場合があるんです。

 

 

E40 Brick White

 

 

古い紙色演出にめちゃくちゃ使ってますが、例えばW系統でも当然代用できます。イメージした仕上がりに近い方を使うことをお勧めします。

 

ちなみに小ネタとして、NARUTOの作者で有名な岸本斉史さんは、コピックの発色をわざと落とすために、W1を紙全体に塗ってから着彩されるそうです。コピックは乗算の画材という説明をしましたが、まさにそれを利用した塗り方と言えます。

 

 

 

B99 Agate

 

 

先ほどのB32番台を「青」とするなら、B91番台は「藍色」と言えます。どの系統でもそうなんですけど、僕個人的には彩度高めな色よりも、ちょっとくすんだ、渋さがある色味が好きで、B90番台はとても好きです。  夜空などはこちらの方が良い風合いに仕上がると思います。先に書いたB32のラインとB91のラインは持っていて良い色です。

 

 

 

E07 Light Mahogany 

 

 

コピックは色番が連続する色同士の順でのグラデーションはすごくやりやすくなってるはずなんですが、この辺りは、なぜかその順番で使ってもうまくグラデにならない、自分的に七不思議の1つ(7つもないかも)ですね。一色分離れてるんですが、E07とE09がなぜか色味がすごく近いんです。

 

 

 

YR27 Tuscan Orange 

 

 

コピックは素材になった染料の色味が近しい色が他の系統に散らばっていたりすることがあるようで、よその系統から持ってきた色でうまくグラデが作れてしまったりします。これもその一例。

番号1つしか違わないのに急に濃くなったりするところがあったりするので、近い色をよそから持ってこれるようになると、接続してグラデ作りやすいです。

 

 

BV20 Dull Lavender

 

 

鈍いラベンダー色っていう意味で、色としてはちょっと青みがあるんですが、V系統にV20っていうちょっと赤みを帯びた色があって、用途に合わせて使い分けができます。

BV20は、後程追記するかもしれませんが、金属を表現するのに僕は良く使っている色です。 

 

 

 

0 Colorless Blender

 

 

ギャグ以外の何者でも無いですが、デザイナーの人がPhotoshopの透過背景見てなんて言うのか〜、、、と同じようなネタです。

 

先に書きましたが、色を馴染ませたいときに0番の代用として使える色があって、ある程度色数が増えた段階でそちらを使った方がいい場合があったりするので、この辺りは使いやすい方を使うのがベストだと思います。

 

0番はあえてイメージを説明するなら、

 

ブリーチする色番

 

と言っておいて差し支えないかなと思います。

 

「なん、、、だとっ・・・?!」

 

とか

 

卍解!!」

 

 のブリーチではないですよ(重要)

 

決して0番は卍解しないこと!

 

 

 

Y28 Lionet Gold

 

ツイートした段階でLionel に打ち間違えしちゃってたんですが「Lionet Gold(らいおねっとごーるど)」が正しいです。

 

ツイートした段階ではぼかして言ったんですけど、この色をリクエストしたのは、漫画家の大暮維人さんです。大暮維人さんのリクエストで作られた色は、僕の知る限り5色あるそうで、そのうちの1色がこれです。作家さんのリクエスト聞いてくれるなんてなんていいメーカーさんなんだと思いましたw

 

テクニック的には僕からお伝えできるものは少ないんですけど、持っていて損のない色です。

 

絵を描き始めの時によくありがちな「金属の色の、金色・銀色・銅色を表現するにはどれ使えば。。。」っていうお悩みをお持ちの方がいるかと思いますが、コピックでは

 

金はY21〜28の色番

銀はC系統のひとつ飛ばし(C1・3・5とか)

銅はE11〜18

 

を使うことで表現できます。

 

以下の埋め込みツイートは「0番プラス3色」を使って表現したその一例。若干色番をずらしたり変えたりしております。

銅の新品感というのは、もしお財布の中に10円玉があれば確認してほしいのですが、作り立ての10円玉と昔に作られた10円玉の色を見比べてみてくだされば、こういう塗り分けの意図がご理解いただけるかなと思います。 

 

 打ち間違えてしまってますが、「スタート12色セット(https://copic.jp/news/20170224)」っていうのは、イラストレーターのばびりぃさんが作られた本(「12色でスタート!初めてのコピックイラスト」https://copic.jp/book/12colors/)に合わせてTooさんが作られた、これからコピックを始める人向けのスタートセットのことです。0番も入っていますし、手本として本も出ていますので、まだコピックを一本も持っていない人はまずこれから手にしていただくのがオススメです。

 

 

 

 

おわりに

 

コピックはさすがに400近い色数があって、使っていくうちに「この色好きだなー」っていう色に何色も出会えると思います。

 

好きだな~って思える色を取り入れてイラストを描くと、何より楽しいですし、ずっと使っていくことでその人のイラストの「色」「特色」になっていくんじゃないかと思います。

 

今回の記事は、読んでくれた人の「いいな」って思える色に出会える一助になってもらえればうれしいなと思います。